葬儀と言う慣習を継承させるシステムの崩壊

葬儀は、農村部では個々の家庭の儀式や行事では無く、村長や庄屋がしきり村落全てで執り行うべき儀式として営む事で子々孫々と儀式の慣習が受け継がれて来ましたが、現在では人口の都市集中や少子高齢化により農村部のコミュニティーが崩壊し、死生観や宗教観が大きく変化しています。又、都市部では土地価格の高騰により墓地の価格も高騰し購入が難しい状況も重なり、従来の墓制や墓の意地に疑問を抱く世代が多くなっています。現在では、都市部を中心に墓の継承を諦めて墓じまいを行う人が全国で10万人以上と急激に増加しています。その為、地方都市では墓石の莫大な量の不法投棄が大きな問題となっています。墓じまいした際に出る遺骨は、現在の住まいの近くに再度埋葬したり、共同の供養塔に埋葬する人などがいる一方で、樹木葬や散骨を行う人が多くいます。しかし、散骨の場合には全ての遺骨や遺灰を散布するのでは無く、一部を手元に残す人がほとんどと言う矛盾があるのも現状です。